人類学と考古学、芸術、そして建築。これら4つのAをすべて、世界を探究する技術として捉えなおしたならば、どんな風景が広がるだろう。そのために石器を試作し、浜辺を歩き、ある1体の彫像を1週間観察する。そんな授業を続けてきたインゴルドが送る、文化人類学の冒険の書!チェリスト・ロストロポーヴィチに弟子入りすることと、〈参与観察〉はどう違うのか?フランスからアフリカまで産出する石斧が、ほとんど同じ形状をしているのはなぜか?ゴチック建築の傑作、シャルトル大聖堂は、設計図なしにどうやってつくられたのか?デザインがあってプロダクトがある。では生物は〈デザイン〉されているのか?この物質世界のなかで、生きているとはどういうことか? それは風に吹かれる凧とどう違うのか?無数の刺激的な問いから、インゴルドは人間の根本的な条件と可能性を見つけだす。知るのではない、狩人になるのだ――。『メイキング』とともに過したものだけが、その意味を知る!
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