著者名:
久田多恵 編 | |
手織りとは、布を織るという行為において、とくに作者の考える色や柄を織りの行程で組み込む、オリジナルの意匠を生み出す点にその特徴がある。それと同時に手仕事であるが故、均質のなかに微々たる揺らぎ、作者の手の痕跡を確かに含むもので、その点もまた手織りの布の特徴といえる。本書は、かかる特徴をもつ布を織りなすという営為をこれから学ぼうとする人に向け、布を織るための素材と道具、綴、絣、組織、絹、そして人類の「編む」「織る」行為の根源的な技法について、それぞれ詳細な工程解説と参考図版を豊富に示しながら解説していく。布を知り、布を織るための書である。
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