著者名:
一冴アラタ/おもい央 | |
愚直なアルファ捜査官×アルファと偽るオメガのヤクザ。交わるはずのなかったふたりの欲と信念が、切なく絡み合う。アルファのユキト――本名・乾雪斗(いぬい ゆきと)は、潜入捜査官として製薬会社と指定暴力団の関係を探っていた。任務中、同じくアルファである頭龍組竜胆会若頭・竜胆春臣(りゅうたん はるおみ)が銃撃を受ける。ユキトは恩を売るため彼を助けるが、理性を揺さぶる強烈な甘い香りに襲われる。――あんた、オメガだったのか。発情(ヒート)を抑えるため身体を繋げ、さらに深く潜るチャンスだと「俺は、役に立つと思う」、とユキトはハルに自身を売り込む。ハルはオメガ性を隠し立場を守るため、ユキトは任務のため。そうして互いを利用していくが、次第にハルにも危険が迫り……。本編後の彼らの日常が垣間見える、単行本限定SS「春のはな」も収録。
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