著者名:
吉見依瑠/すらだまみ | |
恋に恋する伯爵令嬢ソフィアは、社交界で羨望の的であるセドリック夫婦に憧れていた。数年後、セドリックの妻が亡くなり、後妻を探していると聞いたソフィアは、両親に彼との結婚を勧められる。セドリックに前妻を「一生忘れることはできない」と言われるが、前妻を大切にしていた彼となら、互いに愛情がなくても信頼で結びつく夫婦になれると思い、彼の後妻に入る。妻として大切にされ、穏やかな日々に幸せを感じていたある日、妊娠が判明。喜びを胸に報告に向かうのだが、前妻を想い涙する夫を見てしまう。その姿を見てはじめて、ソフィアは夫を愛してしまったことに気付く。一生愛されないと痛感したソフィアは、そばにいるのが辛くなり……。
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