時は平安、阿闍梨・冬弦(とうげん)は修行僧時代に知り合った男が連れてきた幼い子供を稚児として引き取り、瑠璃若と名付けた。しかし瑠璃若がやってきてから僧坊に妖し(あやかし)が出るようになる。冬弦は瑠璃若が人に見えない銀灰色の狼を連れていることに気づくが…。狼の妖しであるウロ、瑠璃若の過去、冬弦の唯一嫌いな僧の稚児・文殊丸(もんじゅまる)を好きになってしまう冬弦、愛と赦しを問いかけるピュア・ストーリー。須和雪里が6年の歳月を経て贈る最新作!