夜警の仕事をしながら孤独に暮らす75歳の悦男はある日、目の前で少女が車に撥ねられそうになったのを咄嗟に助けた。ふと気づけば、少女は五十年前同じように事故に遭い、命を救えなかったバイト先の社長令嬢・真由。なんとそこは昭和45年―悦男は25歳に戻っていたのだ。かくして二度目の人生を送ることになった悦男。社長からは感謝されるばかりか、憧れだった社長夫人・百合枝の身体を慰める役目まで仰せつかって…。ノスタルジーと官能の出世物語。書き下ろし。