老舗呉服店の長女として生まれた、大河内柚花。女系家族の大河内家では「男子に恵まれなかった場合、長女が二十歳になるそのときに、当主が選んだ者と契りを結ぶ」というしきたりがあった。柚花は自らの手で運命を変えるため、ある日、家を飛び出す。その行動が導いた、スイーツ店を継ぐ兄弟たちとの出会い。その出会いが彼女に与えるのは、希望 or 絶望? 恋 or 涙?