二〇〇三年の夏休み、ベランダにあらわれた不思議なカラスが、ひとりぼっちのユウキを「つばさの国」へみちびいてゆく。ユウキが作った宿題の飛行機は、二宮忠八が世界初飛行の夢に向けて発明したカラス型模型飛行機。ユウキの夢をつばさに乗せて、空へ飛びたった。