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2024/02/21
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人妻に捧げるフォークソング

作品詳細

舞台は昭和48年秋。堀内裕子は結婚して1年になる27歳の若妻だ。5歳年上の夫とは社内結婚で、結婚と同時に寿退社。今は主婦業の傍ら、アパートで得意の裁縫技術を活かした内職に勤しんでいる。そんな時の楽しみは、同じアパートに住む大学生・松原拓也の歌声。彼は毎日夕方に、窓枠に腰掛けてフォークギターを弾くのが習慣だった。ある日、夫から徹夜で仕事をすると連絡を受けた裕子は1人で銭湯に行くことに。湯船に浸かり、拓也の事を想像しながら、思わず揺れる乳房に手を添えてしまう。彼に思いを馳せながら銭湯を出ると、思わず声を漏らしてしまった。バッタリと拓也に遭遇したのだ。帰る方向が同じなだけに、並んで歩く2人。ぎこちなく会話を交わす。裕子は思いきって夫のいない自宅に彼を誘い、食事をご馳走するが、それだけで終わるはずもなく……。

出版社:辰巳出版/特選小説
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