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2024/02/21
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ミス・ルーシーの情熱

作品詳細

私…眼鏡以外、何も身につけていないわ!カーテンの隙間から美しい全裸の男性が見える。裁縫サークルに集った淑女たちは、紅茶とケーキを前に刺激的なお喋りに興じていた。「ルーシー、あなた、会を休んでいるあいだにアバンチュールを経験したのではない?」ルーシーはどきりとした。あの日、世にも美しい紳士と過ごした甘美な時間。あれは現実だったのかしら?興味津々の視線を浴びながら、彼女はみずからの体験を語りはじめた――その日、雨でぬかるんだ道を自転車で走っていたルーシーは、バランスを崩し、転んでしまった。天使のような微笑みを浮かべた美青年イーサンが現れたのは、そのときだった。逞しい腕に抱き上げられ、どこかへ運ばれていく途中で、彼女はいつしか眠りこんでいた。ところが目を覚まして仰天した。一糸まとわぬ姿でベッドにいる!カーテンで仕切られた部屋の向こうから聞こえてくるのは、水が撥ね、濡れた布が肌を打つ音。ベッドを抜け出し、カーテンの隙間から奥を覗き見る。そこにいたイーサンは……。

出版社:ハーパーコリンズ・ジャパン
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