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2024/02/21
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眠り姫の秘めた欲望

作品詳細

「奥さん、オナニーしてるってこと?」「熱にうかされてる。自分じゃどうしようもない」ヘイルが仕事でひと月近くも留守にして家に戻ると、妻が熱を出して眠っていた。驚いたことに、彼女は眠ったままヘイルの名をつぶやきながら、毛布の下で自分の体を愛撫しはじめた。妻が親指で自らの胸にそっと力を加えるのを見つめるうち、ヘイルの口が乾いてきた。顎が上がり、ネグリジェのひだ飾りの上に、なめらかな首があらわになる。妻が体の中央で、手の届くかぎり下のほうへ手を伸ばす。上掛けの下で指がひくひくと動くのがわかった。ヘイルの全身の血が騒ぎだす。妻は欲情しているのだ。「ヘイル」彼女の動きのリズムが乱れ、呼吸も乱れた。妻はおれの夢を見ている。おれを求めている。ヘイルは座り直した――急な鬱血で太さと長さを増したもののために余地を作り……。

出版社:ハーパーコリンズ・ジャパン
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