著者名:
ローズマリー・サリヴァン/山本やよい | |
『アンネの日記』を断ち切ったのは誰か?元FBI捜査官率いるコールドケース・チームが歴史的迷宮入り事件を徹底検証した迫真のルポ。世界的ベストセラー『アンネの 日記』を書いた15歳の少女を密告したのは誰なのか?世紀の未解決事件を解明するため、元FBI捜査官を筆頭にプロファイラー、歴史学者、データ・サイエンティストら20名を超える各方面の専門家が結集。最新技術とテクノロジー、プロファイリング、法医学検査、人工知能など現代の捜査法を駆使し、真相に迫る――。誰もが知る結末を、彼女は知らない。“アンネ・フランクの物語”の基本的なアウトラインはほとんどの者が知っている――第二次世界大戦中、ナチスの占領下に置かれたオランダで、ユダヤ人の十代の少女が両親、姉、一家と親しくしていた何人かと共に、二年以上のあいだアムステルダムの屋根裏に隠れて暮らしていた。最後はついに密告されて全員が強制収容所送りとなり、のちに生還できたのはアンネの父親オットー・フランクだけだった。わたしたちがこうしたことを知っているのは、主として、八月のその日にナチスが人々を連行しにやってきたとき、アンネの貴重な日記が置き去りにされたからだ。(序文より)【目次】序文 〈追悼の日〉と自由を奪われた日々の記憶第一部 “密告事件”の背景第1章 摘発と緑衣の警官第2章 アンネの日記第3章 コールドケース・チーム第4章 利害関係者たち第5章 「あの男に何ができるか見てみよう!」第6章 ひとときの安全第7章 猛攻撃第8章 プリンセンフラハト二六三番地第9章 身を隠す第10章 頼まれたから承知したのです第11章 恐怖の事件第12章 摘発の詳細第13章 ヴェステルボルク通過収容所第14章 帰還第15章 対独協力者第16章 娘たちは帰ってこない第二部 迷宮入り事件の調査第17章 調査第18章 ドキュメンツ・メン第19章 もうひとつの本棚第20章 最初の密告第21章 脅迫者第22章 近所の人々第23章 ナニー第24章 もうひとつの説第25章 ユダヤ人ハンターたち第26章 V - フラウ第27章 実質的な証拠ゼロ PartI第28章 仲間のユダヤ人のところへ行きなさいよ!第29章 記憶を探る第30章 フランク一家を逮捕した男、ウィーンで発見される第31章 ミープが知っていたこと第32章 実質的な証拠ゼロ PartII第33章 八百屋第34章 ユダヤ人評議会第35章 見直し第36章 オランダの公証人第37章 活動を始めた専門家たち第38章 友達のあいだのメモ第39章 タイピスト第40章 孫娘第41章 ハウトスティッケル事件第42章 爆弾第43章 厳重に守られた秘密おわりに 幻影の街あとがきにかえて謝辞公文書館と機関用語解説原注参考文献
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