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2024/02/21
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凧と円柱

著者名: 鴇田智哉
作品詳細

◆待望の第二句集!心は、以前にも以後にもうつる。それは感情に限らず、見える、聞こえる、匂うといった感覚に関しても。ときに心は、未来の出来事を先に見ることでさえ、ある。─今のこの出来事は、いつか遠い昔にも見えていたし、これからずっと先にも、また新たに聞こえ続けるだろう─この句集はいわば、心の編年体による。(あとがきより)風船になつてゐる間も目をつむり人参を並べておけば分かるなりまなうらが赤くて鳥の巣の見ゆるこほろぎの声と写真にをさまりぬ上着きてゐても木の葉のあふれ出す南から骨のひらいた傘が来るひあたりの枯れて車をあやつる手うすぐらいバスは鯨を食べにゆく

出版社:ふらんす堂
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