著者名:
舞々 | |
夫とのセックスに不満を感じている30代の人妻・千佳子は、休日に子どもを遊ばせる公園で犬を連れた男友達の貴弘と会う時間が楽しみだったが、ある日、貴弘から海外転勤を知らされる。最後にと、一人暮らしの貴弘の部屋に誘われたが、子どもが寝入ってしまう。寂しげな顔をする私に貴弘の唇が重なった。「…ごめん」唇を離した貴弘…。「やめないで」知加子は彼の手を握った。理性の糸が切れたように、二人はお互いを舌で求めあう。彼が私の頬をつかみ、私は彼の首に腕を回した。ぴちゃぴちゃという唾液の音が、脳にまで響く。きっと私は、ずっとこうなることを望んでいた……。
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