新しく弟になったのは学校一の有名人である仙道律だった。完璧人間で親切な律をどこか苦手としていた多路。優しい笑顔を向けながらも壁を作る律のことが徐々に気になり始めて、必死に距離を縮めようとするが「俺に構うな」と冷たく告げられる。Sっ気のある律の本性。口が悪くて冷たいのにやっぱり嫌いにはなれない。どうしてこんなにも気になるんだろう。自分の気持ちもわからない。そんな時、親友の夏生に「俺のものにしていいか」と告白されて──。