著者名:
小石すみれ | |
両親を事故で無くした小百合は、幼い弟妹を抱えストリッパーとなり身体一つで二人を育ててきた。自分の意思を押し殺し、姉に言われるまま優等生として過ごしてきた妹・凛子。凛子は、大学を卒業し、一流企業に就職すると、そこで同僚の高井清彦と恋に落ちた。二人は結婚の約束をする。それを聞き自分のこと以上に喜ぶ小百合。しかし、凛子の上司であり清彦の父である清次の反対に合う。自分がストリッパーであることが原因だと知った小百合は、清次の元へ乗り込み、言い合いをするうちに、二人の結婚を自ら断ってしまう。余計なことをしないで欲しいと怒り家を飛び出す凛子。しかし、心配するあまりに過干渉になってしまう小百合の気持ちもわかってやれと、兄(大石貴之)に諭される。冷静になった凛子は、小百合の待つ家へ戻る。そこでは普段と変わらない小百合が待っていた。そんなに愛し合っているなら駆け落ちしたらいいと小百合は言うが……。
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