著者名:
恩田陸 | |
『六番目の小夜子』『夜のピクニック』『ユージニア』『中庭の出来事』『夢違』……ジャンルを越境していく、恩田ワールドの真骨頂!! 待望の最新長編小説。東日本大震災を経て、東京五輪へ。少しずつ変貌していく「東京」――。その東京を舞台にした戯曲「エピタフ東京」を書きあぐねている“筆者K”は、ある日、自らを吸血鬼だと名乗る謎の人物・吉屋と出会う。吉屋は、筆者に「東京の秘密を探るための鍵は、死者です」と囁きかけるのだが……。将門の首塚、天皇陵……東京の死者の痕跡をたどる筆者の日常が描かれる「piece」。序々に完成に向かう戯曲の内容が明かされる作中作「エピタフ東京」。吉屋の視点から語られる「drawing」。三つの物語がたどり着く、その先にあるものとは――。
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