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2024/02/21
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僕の見た「大日本帝国」

著者名: 西牟田 靖
作品詳細

 サハリン(樺太)の南半分、台湾、韓国、北朝鮮、ミクロネシア(旧南洋群島)、中国東北部(旧満州)。明治の半ばから昭和二〇年の終戦前後までの時代、それらの国・地域は「大日本帝国」と称していた日本の統治下に置かれていたという共通項を持つ。 戦後半世紀以上たった今日でも、古くからかつて日本の領土だったそれらの国・地域には、日本語、日本建築、鳥居、神社、日本精神、残された日本人……と、さまざまな形で日本統治時代の痕跡=「日本の足あと」が残っているのだった。僕は、大日本帝国の領土だった各地に「日本の足あと」を探す旅を始めた。 ニュートラルな視点で「過去と現在」を見つめる、みずみずしい旅人の感性と思考が、報道されない「反日と親日」の現状とアジアの人びとの心を鮮やかに描き出す傑作。反日で揺れる竹島ルポも収録。第4回新潮ドキュメント賞最終候補作。プロローグ ジャパニーズ・エンパイア第一章 ロシアの鳥居 サハリン篇第二章 山の中の敬礼 台湾篇第三章 交差する感情 韓国篇第四章 消せなかった橋 北朝鮮篇第五章 見せしめの記念碑 中国東北部篇第六章 十字架と鳥居 ミクロネシア篇エピローグ ストレンジ・デイズ電子版あとがき解説(ジャーナリスト・村上和巳)●西牟田靖(にしむた・やすし)1970年、大阪府生まれ。神戸学院大学法学部卒業。就職し8ヵ月間IT企業で働いたあと、地球一周の船旅を体験。以降、ライターとしての道を歩む。近年は骨太なノンフィクション作品に取り組んでいる。著書に『ニッポンの穴紀行 近代史を彩る光と影』(光文社)、『ニッポンの国境』(光文社)、『誰も国境を知らない』(情報センター出版局)、『僕たちの「深夜特急」』(スパイク)など。

出版社:アドレナライズ
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