著者名:
皿木喜久 | |
「バチカン」とともに共産主義に対抗世界に通用した愛国者カトリックの海軍軍人として日露戦争を戦い、昭和天皇の側近としてバチカンとの架け橋となった山本。『坂の上の雲』にも登場しながら、これまで知る人ぞ知る存在だった愛国のクリスチャン、初の本格評伝。《山本は「日中戦争」での日本の立場に理解を求めた。バチカンでは時のローマ法王から「私は天皇のために祈る」という言葉まで引き出した。揺るぎもしない愛国者であり、共産主義とファシズムという2つの全体主義が台頭する中、国を愛し皇室を守らんがために、バチカン・ローマ法王と手を携えようとしたのだった。》(「はじめに」より)【主な内容】法王庁との「絆」に心砕いた人たち―はじめに序 章 菊と十字架 124代と258代第1章 愛国のクリスチャン第2章 東郷平八郎の「副官」第3章 昭和天皇の語り部第4章 国益を担う「外交官」第5章 山本信次郎の「一粒の麦」終 章 軍服をまとった修道士《実現にはいたらなかったものの、終戦の直前、バチカンを仲介とする和平工作がアメリカからなされていたことも、近年になって明らかになっている。それも天皇と法王との間に築かれた「絆」がなせる業だった。》(本書より)
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