昼は真面目でお堅い銀行員。夜は渋い大人の男が好物なネコ。そんな俺がなんとなく付き合い始めたのは、好みから間逆のヘタレワンコだった。しかも取引先の従業員。なんでか順調な「交際」がズルズル続く中、ある日、ワンコを誹謗中傷する貼り紙が会社と自宅に貼られた。トラブルなんてごめんだ。別れるなら、今――そう思う俺は。