著者名:
ミリー・アダムズ/湯川杏奈 | |
愛する人はあなたなのに、「兄のものになれ」と言うの?その日、バイオレットは真昼の誘拐劇の被害者となった。モンテ・ブランコ王国の王子、ハビエル・デラクルスによって。彼の兄マテオ王にカジノで負けたバイオレットの父親が、娘を王に売ったというのだ。パパがそんなことするなんて……!抵抗むなしく、彼女は贅を尽くした異国の王宮に閉じ込められ、王との謁見までの数日間、ハビエルとともに過ごすことになる。国民にも怖れられるほど強面の王子に国を案内され、街を歩き、ダンスを教わるうち、バイオレットは彼に強く惹かれていく。兄王のそばにいても、きっと私はもう、弟しか目に入らない……。
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