著者名:
アン・メイザー/高木晶子 | |
◆大空を翔る鷹のごとく、あなたは私をとらえ、心までも奪った。◆モルガナはロサンゼルスで父に会うため、ブラジルを飛び立った。だが間もなく機体は旋回し、アンデスの山中へと向かい始める。搭乗機がハイジャックされてしまったのだ。やがて飛行機は山あいの小さな高原に着陸し、なぜかモルガナだけが先に降ろされ、谷間の館へ連れていかれた。そして館の広間に通された彼女を迎えたのは――ルイス!モルガナは呆然とした。まさか彼が首謀者だったなんて。リオの大使館のパーティーで、彼と初めて会った夜の記憶が甦る。ダンスフロアでつかの間、官能的に舞った、甘く切ないあの夜……。物思いに沈む彼女の耳に、驚くべきルイスの告白が届けられた。
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