裏表紙の紹介文より近頃は広告マッチを提供してくれる商店や会社がめっきり減ってしまった。喫茶店には店名入りのマッチが置かれているが、それも請求しなければ貰えないという貴重品となりつつあるようだ。旅先のホテルやふと入った町の喫茶店でもらった広告マッチのラベルに、あの時の風景や嬉しかった事や淋しかった感情が湧き上がって来たのを、なつかしく思い出す。今は古い広告マッチや私の集めたラベルの中で、私だけの時の旅を楽しんでいる。