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2024/02/21
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日本のラベル: 明治 大正 昭和 紫紅社刊

著者名: 三好一
作品詳細

商品に貼られたラベルは、その商品の中身を保証する重大な使命を担っているものである。有名ブランドのラベルがいつの時代にも真似をされ、今も昔もラベルをめぐる争いに絶え間がないのは人のよく知るところである。商品が量産され、囲内はもとより世界へ向かってその輸出にも力が入れられ始めた明治時代、当時の政府は商品の利益を保護する手段のひとつとして、明治十七年六月七日、登録商標法を発布した。商標の取締特許法である。そして同年六月九日、農商務省内に商標登録所を設置した。この法の設定により、日本国内で発売される商品のラベルは、商標登録の許可がおりれば法の下にその権利が保障されることになったのである。これを契機に各商社や製造業者などが、同業他社の商標ラベルを収集研究するところとなった。また、商業学校などの教育機関、あるいは趣味の世界の人々がラベル分野にまで収集の手をひろげたおかげで、古いラベルが今も私達の手もとに伝えられたことほ感謝すべきである。残された数多くのラベルを見ていると、ラベル自体よくその時代性を表し、かつデザイン性に優れたものが多いのに驚かされる。本書に紹介されているラベルは明治期のものが多いが、商標登録がその当時になされていても大正期に継続されたものも多いので、大正期の可能性もありうる。今回も商品種別に編集したが、各種商品ラベルの中からサーカスをデザインしたもののみを集めたショータイムページも設けてみた。マッチラベルは品種やデザインがあまりにも豊富なので、本書には収録せず、べつに『マッチラベル」『広告マッチラベル』へ収録した。 ―著者「まえがき」より

出版社:アットマーククリエイト
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