われわれは見るという行為を当たり前のようにしているが、じつはそれは、無意識におこなわれている世界の主観的な再構成である。「われわれはどのように見ているのか」この本は視覚というものがどのように形成されるのかを、さまざまな錯覚・錯視から考察を加える。平面に奥行きがあるかのように錯覚させる技術である遠近法や、この世にありえないものを見せる錯視、そして、ブロッケン現象や虹などの自然現象からマジックまで。錯視芸術の図版も多数掲載。