杉元新一はいちご大福をこよなく愛する交通課の警察官。親友で刑事課の三國を手伝い、通り魔事件を調査するが、手がかりが少なく被害者の身元すら掴めない。そんな中、第一発見者の女性フードジャーナリスト・松樹いたるが、被害者が最後に食べた甘味とそれを提供した店を言い当てる。そのまま言いくるめられ、松樹も捜査に同行することに。彼女の行動や署内の軋轢、苦い記憶を残す過去の事件に翻弄されながらも捜査を進める杉 元だったが、事件は誘拐事件、そしてテロと繋がり始め――。