著者名:
宇佐川ゆかり(著)/湯浅あゆ(画) | |
「君との婚約の話は、なかったことにしてほしい」婚約者ジェイルからの突然の申し入れに、アデラは呆然とした。三カ月後に結婚式を控えていたのに、なぜ、今になってこんなことを言うのだろう。ジェイルの新しい恋人クレアは、アデラにはない魅力を持った可愛らしい女性。クレアと自分を比較して落ち込んだアデラに、救いの手を差し伸べてきたのは王太子のイアンだった――。地獄のような日々の中のほんのひと時の夢だと思う一方、イアンはアデラに急接近してくる。「王太子が私に本気になるはずがない」と、彼の好意を受け入れられないアデラだったけれど、彼はそんなアデラに辛抱強く接してきて――。婚約破棄から始まる新しい恋の物語。
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