著者名:
皆木和義 | |
本書は、戦国を中心とした名将たちの戦略・思考に迫りながら、強い組織をつくり、生き残るための方法を解き明かす一冊です。桶狭間の戦い、本能寺の変、小田原征伐、関ヶ原の戦い、大坂冬の陣・夏の陣……。戦国末期から江戸にかけての時代は、まさに数年先さえ見えない「混迷の時代」。勝者がふとしたことから敗者へと転落し、一方で新興勢力がいきなりトップに上り詰めます。ひるがえって現代。電機や自動車、外食などで、かつて業界をリードした大企業が次々と凋落。そうかと思えば、設立十数年の新興IT企業が破竹の勢いで伸長しています。このように、現代と戦国・江戸初期は、「先の見えない時代」という意味では実はとても似ています。だからこそ今、この時代を生き抜いた名将=名リーダーたちの戦略を知ることは、大きな意味を持つのです。本書は、ロングセラー『軍師の戦略』の著者で、プロ経営者・歴史研究家として活躍する皆木和義氏が、それら名将たちに迫ります。激動の時代を最後まであきらめずに生きた武将たちの戦略や決断、思考は、どのようなものだったのか。彼らは、どのように人の心をつかみ、動かし、生き残ることができたのか。それぞれの登場人物の戦略・決断の明暗を通して、ビジネスで学ぶべき教訓を解きほぐしていきます。主に取り上げるのは、大河ドラマ『真田丸』の主人公である真田信繁(幸村)や信幸・昌幸のほか、徳川家康、上杉鷹山など。そのパートの内容に関連する、あるいは端的に表す古今東西の名言も随所に挿入しています。本書で、混迷の時代を見通す名将たちの戦略に、ぜひ触れてみてください。
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