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2024/02/21
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雪女の時空方程式

著者名: 川嶋秋月
作品詳細

洋画家の歌楽は、旅行先の高山で偶然入ったラーメン店で、旧友川東とその妻文絵に遭遇する。 35年前、歌楽は雪のように白い肌をした芸者雪野に出会い、出世作『雪に生きる女』を描いた。 その雪野こそ、あの頃と変わらない美貌を保つ文絵だった。 文絵の絵を描いて欲しいと頼まれた歌楽は、夜中に包丁を持った川東に襲われる。川東は「なんてことをしてくれたんだ」と叫んでいた。なんとか逃げた歌楽は、絵の文絵の顔が鬼の顔に変わっているのに気づき凍り付く。そこへ再び川東が襲って来て、揉み合いの末、歌楽は川東を刺殺する。 岐阜県警の曽根刑事は、上司の原丸警部と共に捜査に当たる。 有名大学物理科出身の原丸は、宇宙方程式を発展させた雪女の時空方程式の完成を夢見ている。 取り調べで、歌楽は、川東が激高した原因は描いた文絵の顔が鬼に変わっていたせいで、文絵は雪女だと主張し、原丸は歌楽に共感する。 一方、重力波望遠鏡施設JINJAで、重力波信号のノイズを減らすノイズハンターとして従事していた弁理士羽生絹は、原因不明のノイズを検出する。 川東亭での殺人事件後、JINJA上の池ノ山に、行方不明になっている文絵の遺体を埋めたときの衝撃がノイズの原因ではないかと推理した絹は、原丸を利用して捜査に首を突っ込んでいく。

出版社:パレード
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