山科の藪の中で、男の刺殺体が発見される。検非違使が関係者を集めるのだが、三者の証言がそれぞれ食い違い、真相は明らかにされない。この作品をきっかけに真相が不分明になることを称して「藪の中」という言葉まで生まれた。芥川龍之介の代表作のひとつ。