「人質のくせにそんな声だして…ヤラしいな」神谷壱花は日本の警察組織をとりしきる警衛庁総監を父に持つ大学生。周囲から“総監の娘”としてしか見られない窮屈な毎日にうんざりしていた。そんなある日、壱花は通学途中の電車内で一条秋人という青年と出会う。紳士的でかっこいい秋人に、あっという間に恋に落ちる壱花。後日、運命的に再会をした秋人に、誘拐されることになるとは知りもせずに――…。