楠田文人の「月龍」シリーズ、第二弾の前編。月龍は、右手から毒の霧を放つ能力を持つ僧。吉祥王という者が、毒に詳しい者や毒を扱える者を集めて謀反を企んでいると聞き、その企てを調べるために吉祥王の国を訪れる。そこで会ったのは、ずっと行方不明だった弟の安丸。安丸は、吉祥王の理想に共感し、仲間になったのだという。吉祥王は倒すべき敵か、それとも守るべき味方なのか。