十年前、津雲小夜はある男の子と約束を交わした。「もう一度君に会う為に、必ず君の名を呼ぶ」と。時は流れ、約束のことをすっかり忘れてしまった小夜の前に、ある日突然大きな犬の化物が現れる。混乱する小夜に対し「早く俺の名を呼べ」と告げる化物。その正体は、何と約束を果たすために人間界にやってきたあの時の男の子“陽”だったのだ。彼は理想の王子様なのか、それとも───!?