美人画で有名な画家・竹久夢二や文豪・谷崎潤一郎が滞在した菊坂ホテルを舞台に、そのホテルの娘である八重子(やえこ)の目を通して、時代を代表する文化人達の人間模様を描いた大正浪漫劇画。彦乃(ひこの)との恋を彼女の父親に引き裂かれた竹久夢二は、息子・不二彦(ふじひこ)を連れて菊坂ホテルに入居する。そしてある日、不二彦を可愛がるホテルの娘・八重子と出かけた夢二は、妖艶な美女・兼代(かねよ)と出会い……!?