鉄格子のはまった空を眺めることが唯一の安息であるアウトサイダーたち……。その名も高きF県特別少年院。この息の詰まりそうな出口のない世界で生きる若者たちがいた。償うのは確かに自らが犯した罪ではあるが、あまりにも大きな不安や恐ろしいもの、絶望感と彼らは闘っていたのだ。ギリギリの『生』を生きる彼らは時に、死の影すらさす厳しい孤独とも対峙しなければならなかった――!