著者名:
彩也 | |
その日、私は急いでいた。「なんだ急いで、廊下は走っちゃダメだろ」そのせいで…嫌な奴に捕まってしまった。山崎先生…何かと構ってくる面倒な教師だ。いつもじっとりと舐め回すように見てくる。…この目が堪らなく嫌。山崎先生に放課後の質問会に来るように言われたけれど、最近付き合い始めた先輩と待ち合わせしていたので断った。急いでいたのもそのせい。でもその前に、トイレに行っておこう。…そう思ったのが間違いだった。油断した。私はアイツの蛇のような視線に気付いていたのに…ヤバイ奴に目を付けられて、獲物にされてしまったんだ…。「先生の変態!やめてよ!」頼んだって止めてくれる訳がない。私はもう…逃げられない…。
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