著者名:
小澤奈央 | |
大学生になってすぐ軽音部に入部届を出しに行き、その帰り道、彼に出会った。彼はアコギを弾いていた。同じギター弾きでもパンクの私には興味を惹かれない相手なんだけど、興味を持ってしまった。趣味も話も全く合わない男なのに、何故か私達はすぐに深い関係になった。別に付き合っている訳ではなかったけど。だけど偶然昔の男に再会してやるせない気持ちになって、気付いたら彼の家に来ていた。その時初めて思った。私は彼のことが好きなのかもしれない。だけど…作詞はしないと言っていた彼の部屋からラブソングを見つけた。彼には他に…好きな女性がいる……。私達はただの…セフレだ。今更恋だと気付いても、きっと遅い…。
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