16歳の高校生。藤森睦月は、周囲の望むとおりのことをしていたはずが、いつしか家族や友達から孤立し人知れず苦しんでいた。そんな睦月の「自殺」を止めてくれたのは、ふと出会った小学生の少女・菜摘だった。運命ともいうべき出会いをした二人は、やがてお互いの「傷」を感じとり心を通い合わせていく……。互いにひかれ合う二人の気持ちをよそに、二人の出会いは周囲に少なからぬ波紋を呼ぶこととなるのだった。睦月と菜摘、二人の微妙で危険な関係の結末は!?