ある日突然街に現れた“生きている死体”――。身体はぶよぶよに腐乱し、目から蛆が湧き、心臓も動いていないのに、なぜか彼は生きている!?警察に保護された後、大学病院の隔離棟に送られた男は、人体実験を繰り返される毎日に嫌気が差し、とうとう脱走を試みて……。彼は一体何者なのか。そしてどこへ向かうのか。切なく、悲しい死肉の男。死から始まる彼の運命。その先に待つものは・・・。