日本の神話は、古事記や日本書紀などにまとめられ、受け継がれてきました。神話は歴史につながっており、国の成り立ち、あり方について、さまざまなことを示唆しています。私たちが、日本という国について考えようとする際には、神話について正しい認識を持っている必要があります。古事記と日本書紀とは、いったいどういうものなのか。両者に違いはあるのか。神話に歴史は反映されているのか。神々と天皇とはどう関係するのか。この本では、そうした点を、宗教学の権威、島田裕巳先生に分かりやすく解説していきます。