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2024/02/21
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これが私の患者力

著者名: 三浦勝己
作品詳細

ある地方都市での赴任中激しい下痢にみまわれた筆者は地域の大学病院へ紹介され入院。腫瘍が見つかり摘出手術を受けた。 しかしその後の下痢は激しさを増し、最終診断は「うつ病」。それは患者の知らないところでの診断で医療不信に陥った。 その診断が筆者を「リストラ対象」に追い詰める。 ここで終わるはずが・・・ 退院後数年して「激しい痛み」を恥骨当たりに感じる。なかなか痛みが収まらない。立つと痛みが消える、不思議な痛みだった。 市内の整形外科を巡り、投薬・神経ブロックを受けた。成功例(痛みを感じずに済んだこと)もある。 福島、名古屋、大阪、千葉へも行ったがダメだった。 気づいたら11年目。最終診断は原因不明の痛み「慢性疼痛症(疼痛障害)」。 線維筋痛症、神経障害性疼痛、原因不明の痛み、難治性疼痛などともされた。なぜこうも診断名が変わるのか?疑問に思いつつも「早く治りたい一心」で治療してくれるそうな医療機関を訪ね歩くも治らない。 「痛みは本人でなければわからないから」、と本来頼るべき医師から一蹴されてしまうこともある。 「うつ病」が影を落とすこともあり精神的なものとされたこともある。 8年目でせっかく効いた薬は保険上の制約(レセプト審査)で処方中止。疑問に思った筆者は情報を集める。 SNSの声なき声をも拾い上げ、同じなんだ、と思うことがせめてもの慰め。 国民の14〜23%が罹患(疼痛学会理事長あいさつ文)しているとも言われる国民病とも言うべき「慢性疼痛症」がまだまだ社会での正しい認知が低い、適切な治療を受けていないと感じたためでもある。 「慢性疼痛」を介して、筆者の患者としての痛切な体験を添えて発信する一冊。

出版社:学術研究出版
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