著者名:
帯刀和男 | |
「電車の車掌から大分交通(株)取締役事業部長へ、別府大分合同タクシー社長へ。しゃにむに挑戦した男、帯刀和男」と私は、五十四年にわたる私の自分史の帯封にこう書きました。営業、各種事業の実践に果敢に挑戦した私は、その一つ一つに先輩役員や多くの社員、そして何より社外のさまざまな分野の人たちの惜しみない協力によって仕事が出来ました。感謝、感謝の思いを込めて書いた自分史は、だから決して“自惚れ”ではないのです。自慢話でもないのです。助けていただいた「円相」の中で仕事ができた感謝の証しなのです。 私は一つ一つの事柄に“帯刀の仕事訓”を逐一、書き添えてみました。そこには1.役員になっても社員や労働組合と本音の話し合いができたこと2.事業の成功はなべて、人の心をつかみ、人を活かすこと―などを書きました。率直な思いです。もう一度言います。本書は自慢話ではないのです。「たたき上げ」の恥の自分史です。
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