著者名:
藤丞めぐる | |
華族令嬢が嫁いだ旧家には、花嫁を“共有”する淫らなしきたりが――!! 時は大正時代。橘伯爵家の令嬢・杏音(あんね)は、何不自由ない幸せな日々を送っていた。しかし、杏音の父が経営する会社が破綻し、橘家は莫大な借金を抱えることとなる。借金を肩代わりすると名乗り出たのは、ある地方の旧家・石神(いしがみ)家だった。石神家はその代償として、杏音が石神家の嫁になることを要求する。拒むことができない杏音は、古い掟としきたりの残る旧家に嫁入りすることに。夫となる青年・夏彦(なつひこ)のやさしそうな人柄に安堵する杏音だったが、婚礼の夜、杏音の寝室を訪れたのは、なんと義父の周一郎(しゅういちろう)だったのだ――!!
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