有名漫画『あたしンち』の共作者にして俳人、漫画家のオットでもある著者による、初のエッセイ本。漫画のネタを考え、俳句を書き・読みつづけてきた日々の暮らしから抽出された、この世界の「成分」。いくつものディテールをみつめる、愉快な日常と思索の数々――こんな書き手が、まだいたんだ。保坂和志さん推薦――小さい物を見ているときも、足元にある物を見ているときも、上田さんの心はつねに高い空やそのまた先にある天体を仰ぎ見ている。愛や勇気や生きるモラルが、この本を貫いている。(帯文より)