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2024/02/21
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原発事故は終わっていない

著者名: 小出裕章
作品詳細

福島原発事故から10年。原子力の場にいた人間として、私には原発をやめさせることができなかった重い責任があります。もちろん、原子力を進めてきた国と電力会社には猛烈に重い責任があります。同時に、日本人一人ひとりにも責任があると私は思っています。原子力廃絶を訴え続けて半世紀、反骨の科学者、渾身の書き下ろし。2011年3月11日に起きた東京電力福島第一原発事故は、10年経過した今も収束できず、被災者の苦難は依然として続いている。一方、加害者である東京電力と日本政府は、「原発事故の反省と教訓を風化させることなく、福島への責任を果たしていく」と発言しながらも、原発を推し進めている。本書では、福島第一原子力発電所の現状、見逃してはならない原発にまつわる諸問題(世界に逆行する日本の原発輸出政策/汚染水の海洋放出問題/原子力産業の現在/原発マネーに群がる人たち/放射性廃棄物、処分場誘致の動き〈北海道寿都町・北海道神恵内村〉/原発再稼働をめぐる立地自治体の葛藤〈東日本大震災で被災した東北電力女川原発の再稼働・40年超の関西電力高浜原発、再稼働手続き開始〉)など、著者だからこそ知り得た稀有な情報を取り上げ、解説する。原発事故の風化に警鐘を鳴らし、原発の危険性を説き、原発ゼロ社会実現への思念を綴った究極の反原発論。

出版社:毎日新聞出版(インプレス)
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