著者名:
広瀬俊雄 | |
子どもと信頼関係を築くことは、親や教師が子どもから「尊敬」されることでもある。教育で大切なのは小手先のテクニックではなく、尊敬の念を子どもの内に呼び起こすことにある。しかし、信頼関係の弱化が原因と思われる事件の増大、学級崩壊の多発、子どもの教師への暴力などの事態が多く見受けられるのが現在の状況である。信頼関係の欠如の問題は、その大切さが指摘される一方で、真正面から取り上げられることは少ない。子育てや教育における「信頼関係」の問題を取り上げ、1.信頼関係は、わが国では現実にはどうなっているのか、2.子どもと厚い信頼関係を築くための一般的な原則は何か、3.幼児期の子どもと厚い信頼関係を築くにはどうすればよいか、4.児童期の子どもと厚い信頼関係を築くにはどうすればよいか、について長年教育の現場を見ながら、シュタイナー教育の理念に基づいた教育や教師の養成に携わってきた著者が具体的に、分かりやすく解き明かす。
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