夜な夜な金で身体を売る「カサノヴァ」と呼ばれる青年ロジェ。好きだからもっと知りたい、力になりたい――ルームメイトのレノの気持ちに煩わしさと一種の恐れを抱いていたロジェだったが、次第に心を開いていく。客と寝る行為を受け入れられないレノと、一度は別れを決意したロジェに部屋をシェアしたいというクラスメートが現れ、心揺れる二人。いつしかレノの存在に安らぎを見出していたロジェはある晩、レノに寄り添いそっと唇を重ねるのだが…。