男は白い花のような女を抱いている。運命はあのときから狂いだしていた――息子の恋人の素性を確かめるため、とある居酒屋を訪れた夜から。夫に早世され、女手一つで店と娘を育てあげた美也。彼女の熟した美貌と相反する初々しさは男のすべてを魅了してしまった。狂おしく切ない欲望は抑えきれず、子供たちの挙式を間近に控えた今夜ついに――。