姉との秘密を抱え、画家・宏紀は姉の遺言で甥・慶太の後見人となり、旧華族の嵯江島家の屋敷で暮らし始める。嵯江島家当主で美麗な嵯江島祐一は、宏紀とは高校が同期だった。宏紀はその頃から彼に惹かれ彼への想いを胸に秘めていた。切ない気持ちを抱えた宏紀は、なにげなく髪に触れてくる嵯江島に胸を疼かせ焦がれて…。