可憐な外見に反して、独裁政権と戦い英雄と称えられる砂漠の国の王子サキ。母の母国、日本に留学中、彼を恐れなかった正親を、権力と脅迫でSPとした。―ただ、側にいてほしかった。彼の側なら自分の居場所を見つけられるかもしれないと。だが、命を狙うテロリストに自ら手を下したサキは、彼に嫌悪されることを恐れて…。